蕁麻疹(じんましん)ってどんな病気?原因は?どうやって治療するの?
あなたは蕁麻疹がどんな病気かご存じですか?
有名な病気なので、名前だけなら知っているという人は大勢いるはずです。
ですが、症状や原因、治療法まで詳しく知っている人は、そういません。
病気を予防したり対処したりするには、その病気のことをよく知るのが一番です。
この記事を読めば、蕁麻疹に関する基礎的な知識を身につけることができます。
正しい知識をインプットして、蕁麻疹に対する理解を深めましょう。
Contents
蕁麻疹はこんな病気
蕁麻疹は、皮膚の一部が急に赤く腫れ上がり、しばらくすると跡形もなく消えてしまう病気です。
この赤く腫れ上がった部分を膨疹(ぼうしん)と言い、虫刺され程度の小さなものから地図のように広範囲にわたって腫れ上がる大きなものまで、様々なあらわれ方をします。
多くの場合、激しいかゆみに襲われますが、人によってはチクチクとした軽い痛みや、焼けるような感覚も伴うのが特徴です。
これらの症状は数十分から24時間くらいで治まることが多いですが、場合によってはさらに長期的な治療を必要とします。
なお、重症化すると呼吸困難やショック状態に陥ることもあるため、絶対に甘くみてはいけません。
症状があらわれたら、すぐに皮膚科を受診しましょう。
急性蕁麻疹と慢性蕁麻疹
急性蕁麻疹は、発症から一か月で治癒するものを指します。
一方、発症から一か月以上の長期にわたって症状が継続するのが慢性蕁麻疹です。
数年から十年以上も症状が続くケースもあります。
しかし、多くの場合、適切な治療を施せば完治するので、医師の指導のもと地道に治療を続けましょう。
ちなみに、東京女子医大の皮膚科によると、完治までの平均年数は約2年だそうです。
参考URL:第2回じんましん公開セミナーQ&A
蕁麻疹になる原因
蕁麻疹は、急性と慢性以外にも、さらに大きく2つの類型に分けられます。
一つ目はアレルギー反応によって発症するアレルギー性の類型です。
二つ目は非アレルギー性の類型で、こちらはアレルギーとは別の要因で発症します。
要するに急性、慢性、関係なく両方の蕁麻疹に、アレルギー性と非アレルギー性の2パターンがあるということです。
アレルギー性の蕁麻疹は、特定の食品を摂取することでアレルギー反応が起こり、諸症状があらわれます。
非アレルギー性の蕁麻疹は、青魚や豚肉、タケノコなどの、ヒスタミンを多く含む食品を食べることによって起こるのが特徴です。
また、圧迫や冷水による急な温度変化、日光が原因となるケースもあります。
さらに、過度な疲労やストレスも原因の一つです。
蕁麻疹を起こしやすい食品
ヒスタミンと呼ばれる物質を多量に含む食品が、蕁麻疹のリスクを高めることがわかりました。
では、ヒスタミンを多く含む食品にはどんなものがあるのでしょうか。
蕁麻疹にかかりやすい人、今現在、蕁麻疹を患っている人は特に注意が必要な食品です。
ここでは蕁麻疹の原因となる、ヒスタミンを多く含む食品をまとめました。
- ヒスタミンを多く含む食品
- 青魚
- 大豆製品
- 鶏肉
- 豚肉
- ほうれん草
- 里芋
- ナス
- タケノコ
- トマト
- パルメザンチーズ
- チョコレート
- コーヒー
この他にも、エビやカニといった甲殻類、そばや卵もヒスタミンを多く含んでいます。
普段は問題なく口にしていても、体調不良などで抵抗力が落ちていると蕁麻疹を引き起こすので、疲れているときや具合が悪い時は気をつけて食べましょう。
また、ヒスタミンは食材に火をとおしても無くなりません。
「加熱したから大丈夫」と安易に判断しないでください。
蕁麻疹になりにくい食品
蕁麻疹になりやすい食品が存在する一方で、ヒスタミンの含有量が少なく蕁麻疹になりにくい食品も存在します。
こちらもリスト化したので、ご覧ください。
- ヒスタミンの含有量が少ない食品
- ・ヨーグルト
- ・納豆
- ・キャベツ
- ・レンコン
- ・ブロッコリー
- ・オレンジ
- ・イチゴ
- ・緑茶
これらの食品は、乳酸菌や納豆菌、カテキンなど抗アレルギー成分が豊富に含まれているのが特徴です。
また、ビタミンCは体内におけるヒスタミンの放出作用を抑制する効果があるため、キャベツやブロッコリー、イチゴなどは積極的に摂るといいでしょう。
特にブロッコリーは、100gあたりのビタミンC含有量がキャベツの三倍もあり、より効率的に栄養を摂取できるためオススメです。
どうしてかゆくなるの?
蕁麻疹のかゆみのメカニズムはどうなっているのでしょうか?
上でも軽く触れましたが、かゆみの原因はヒスタミンの作用によるものです。
人間の皮膚には、マスト細胞と呼ばれるヒスタミンを貯蔵している細胞が存在しています。
このマスト細胞は、なんらかの刺激を受けるとヒスタミンを放出するのです。
放出されたヒスタミンが皮膚の神経を刺激すると、激しいかゆみに襲われます。
なお、膨疹や赤みなどの症状があらわれるのは、ヒスタミンの作用により血液成分が血管の外に漏れ出てしまうことが原因です。
蕁麻疹の治療法
蕁麻疹はどのように治療するのでしょうか?
上でも書きましたが、蕁麻疹の原因はヒスタミンにあるので、その作用を抑える必要があります。
投薬治療が中心となり、主に投与されるのは抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤です。
一般的に経口薬として処方されますが、特にかゆみがある部位には塗り薬が使用されます。
なお。蕁麻疹は一度症状が治まっても、ぶり返すことが多い病気なので油断しないでください。
個人の判断で薬の服用を勝手に中止するのは絶対にやめましょう。
まとめ
蕁麻疹の基礎的な知識を解説してまいりました。
蕁麻疹のメカニズムは、現代医学を持ってしても未だに謎が多い病気です。
特に発症のきっかけは患者ごとに様々で、多くの場合、原因を特定できません。
しかしながら、対処法は確立されており適切な治療を施せば、短期間でほとんどの人が完治する病気です。
肌がひどく腫れ、かゆみを伴うなどした場合は、すみやかに皮膚科を受診して必要な措置を受けてください。
そして規則正しい生活、ストレスや疲労をためこまない生活を心がけ、蕁麻疹を予防しましょう。
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