日差しが気になる季節にはUV対策が欠かせません。ここ数年、新しいUVケアの方法として「飲む日焼け止め」がさまざまなメーカーから販売されています。

しかし、気になるけど使ったことがない人も多いのではないでしょうか？

そこで今回は、飲む日焼け止めについて詳しく解説します。飲む日焼け止めの選び方もお教えしますので、参考にしてくださいね。

飲む日焼け止めとは？

飲む日焼け止めとは、日焼けによる体へのダメージを軽減するサプリメントです。

しかし残念ながら、「飲めば日焼けしない」という意味ではありません。

人間は紫外線を浴びると皮膚の炎症（日焼け）が起こり、体内では活性酸素が発生し、細胞を傷つけます。その結果、シワやシミ、たるみ、黒ずみなど老化が進んでしまうのです。

紫外線によって引き起こされる老化は「光老化」と呼ばれ、加齢による老化とは区別されていることはご存知でしょうか。老化の原因は、加齢が２割、紫外線による光老化が8割という研究結果もあります。

その光老化の原因となるのが、活性酸素が過剰に発生することです。

飲む日焼け止めには、活性酸素が増えるのを抑えたり、できた活性酸素を消したりする抗酸化作用があります。

つまり、飲む日焼け止めは、体内にダメージが残らないようにケアをするサプリメントなのです。

しかし、飲む日焼け止めには、紫外線をカットする効果はありません。しっかりとUV対策をするなら、日焼け止めをお肌にぬる必要があります。

そこで日焼け止めと併用して、飲む日焼け止めを使えば、より効果的なUVケアができるのです。

飲む日焼け止めの使い方

飲む日焼け止めは、健康食品に分類されるサプリメントです。使い方を説明します。

＜使い方＞

飲む日焼け止めはサプリメントなので、好きなときに飲用してください。服用後、30分~1時間ほどで効果が表れるものが多いのです。

お出かけ前に日焼け予防として服用するのも良いでしょう。また、日焼け後に飲めば赤みや痛みを軽減できます。

健康食品なので副作用の心配はありませんが、食品アレルギーのある人は注意が必要です。また、念のため小さいお子さんや妊娠中、授乳中の方は使用を控えてください。

＜飲む日焼け止めが向いている人とは？＞

飲む日焼け止めはこのような人におすすめです。

  • 海水浴やスキーなどレジャーを楽しみたい人
  • 屋外での仕事が多い人
  • ハードな運動をしている人や睡眠不足が続いている人
  • アンチエイジングが気になる人
  • 紫外線に敏感な人や日焼けしやすい人

日焼け止めをぬっても、髪や目などカバーできない部分もあります。飲む日焼け止めなら、気になる部分を含めて全身に有効です。

さらに、お酒を飲みすぎたり、過度な運動をしたりすると、体の中で活性酸素が増えることがあります。飲む日焼け止めは、健康に過ごしたい人におすすめです。

個人差もありますが、飲む日焼け止めは継続して飲用することで効果を発揮します。肌の細胞が生まれ変わるターンオーバーは平均28日ですので、効果を実感するためには、最低１か月続けてみてください。

飲む日焼け止めの選びかた

色々なメーカーからさまざまな商品が出ている「飲む日焼け止め」ですが、たくさん種類があって何を選べばいいのか、迷ってしまう人も多いのではないでしょうか？

そこで、飲む日焼け止めを選ぶポイントをお教えします。

＜選び方のポイント＞

【成分】

有効な成分が入っているか確認しておきましょう。

「ニュートロックスサン」

シトラス果実、ローズマリー葉から抽出された天然のポリフェノール成分。活性酸素を除去し体内の炎症を抑える働きがある。

「フェーンブロック」

シダ植物の1種から抽出した天然成分。強い抗酸化作用があり、紫外線から受けたダメージを修復する。

この２つが主な成分として、飲む日焼け止めに配合されています。さらに、美白効果のある「ビタミンC」や、新陳代謝を整える「L-システイン」、サケやイクラには「アスタキサンチン」など、高い抗酸化作用がある成分が多く含まれているので参考にしてみてください。

【形状、飲む回数】

飲む日焼け止めは、続けることで効果がアップします。継続しやすさも大事なチェックポイントです。

サプリメントの形状や、1日に何粒飲む必要があるのかなどを確認しておきましょう。

また、ドリンクタイプや粉末タイプの飲む日焼け止めもあります。

【価格】

続けやすい価格であることも大切です。飲む日焼け止めの相場は、１か月分で2000円ほどになります。

【メーカー、販売元】

飲む日焼け止めは食品なので、安全で品質が良いものを選びましょう。製造しているメーカーや販売元は信頼できる会社なのか確認してください。また、返品できる、お客様相談窓口があるなどサポートがあれば安心です。

飲む日焼け止めはドラッグストアなどで購入できますが、美容皮膚科などで処方してもらうことも可能です。好みの商品を探しましょう。

飲む日焼け止めの効果をアップするには？

飲む日焼け止めの効果を上げるには、「日焼けしない」こと、「活性酸素を増やさない」ことがポイントです。

＜日焼けをしない＞

UV対策は、インナーケアとして食事も大切です。しかし、１つだけ気をつけてほしい食べ物があります。

それは、「光毒性物質・ソラレン」です。ソラレンは、オレンジなどの柑橘類や野菜に含まれる紫外線に反応する物質で、摂取すると紫外線を吸収しやすくなります。

つまり、朝食にオレンジを食べると日焼けしやすくなるのです。食後2~6時間は効果があるので、外出する前に柑橘類を食べるのは控えましょう。

＜ソラレンを含む食品＞

  • レモン
  • オレンジ
  • グレープフルーツ
  • キウイ
  • セロリ
  • きゅうり　　　など

しかし、柑橘類には美肌をつくるビタミンなどの栄養素も豊富です。ソラレンを含む柑橘類や野菜は、夜に食べるようにしてください。

＜活性酸素を増やさない＞

飲む日焼け止めの効果を上げるには、活性酸素の発生を抑えることも大事です。

【活性酸素の要因】

◇紫外線を浴びる

紫外線を浴びると活性酸素が発生します。日焼け止めをぬる、帽子を被るなどUV対策をしておきましょう。

◇ストレスを溜める

体は元々、活性酸素を抑える抗酸化物質をもっています。しかし、ストレスが多いとうまく機能せず、活性酸素を抑えることができません。

◇激しい運動

激しい動動をすると活性酸素が増えてしまいます。ウォーキングなど軽い運動をしましょう。

◇アルコール

アルコール成分を分解するときに、活性酸素が発生します。紫外線を浴びたときは控えめに。

◇タバコ

タバコも活性酸素が増える要因になります。

さらに、飲む日焼け止めでエイジングケアしたいなら、糖分も控えましょう。糖質とタンパク質が結びつく糖化は、活性酸素をはるかにしのぐ老化の原因になりますので注意してください。

活性酸素をクリアにするには、バランスの良い食事や質のよい睡眠など健康的な生活をすることが大切です。

まとめ

飲む日焼け止めとは、日焼けによる体へのダメージを軽減するサプリメントです。「飲めば日焼けしない」という意味ではありません。

飲む日焼け止めには、活性酸素を除去する抗酸化作用があり、日焼けの予防や日焼け後のお肌の回復に役立ちます。日焼け止めと併用して、飲む日焼け止めを使えばより効果的なUVケアができるでしょう。

紫外線による光老化は避けたいけれど、こまめに日焼け止めをぬり直せないときもありますよね。そんなときも、飲む日焼け止めがあれば安心です。UV対策に悩んだときは、飲む日焼け止めを試してみてくださいね。