「日焼け止めをぬっていたのに、日焼けしてしまった」「肌がムラに焼けた」など、日焼けで失敗したことがある人は多いのではないでしょうか?

焼けたくないなら、日焼け止めをきちんとぬる必要があります。

しかし、「日焼け止めの正しいぬり方」を知らない人もいるかもしれません。

そこで、今回は日焼け止めの正しいぬり方をお教えします。これを知っておくと、お肌の日焼けで悩むことはありませんよ。

日焼け止めの役割とは?

「紫外線は身体に良くない」「日焼けするとシミが増える」など、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

近年の研究で、紫外線には有害性があることがわかってきました。紫外線とは太陽の光の1種で、タンパク質(細胞)を変性させる化学作用があります。

紫外線を浴びると皮膚の細胞がダメージを受けるため、老化や病気のリスクを高めてしまうのです。

このように有害な紫外線から体を守るためには、できるだけ紫外線にあたらないようにする必要があります。しかし、太陽の光を完全に遮断することはできません。

そこで、日焼け止めを使って紫外線の影響を弱める必要があるのです。日焼け止めをきちんとぬっていれば、紫外線は92~97%カットできます。

もう日焼けしない!日焼け止めの正しいぬり方

日焼け止めで失敗する原因は「量が足りていない」こと、「均一にぬれていない」ことです。間違った方法で日焼け止めをぬると、せっかくのUV効果も発揮されません。

正しい日焼け止めのぬり方とは、適正量をムラなくぬることです。

適正量は試験結果から1㎠につき2㎎」と定められていますが、数字だけでは分かりにくいので部位別に日焼け止めのぬり方を解説していきます。

<日焼け止めのぬり方>

【顔】

日焼け止めをよく振って1円玉大の量をとり、両ほほ、鼻、ひたい、あごの5か所に置いて伸ばしますもう一度同じように2度ぬりしてください。

顔の適正量は500円玉くらいが目安です。顔の5か所に置いてからぬることと、2回に分けてぬることでムラなくぬれます。

メイクする場合は、化粧水などで肌を整えてから日焼け止め、化粧下地、ファンデーションの順にぬりましょう。化粧下地と一体化した日焼け止めや、スキンケア成分配合の日焼け止めを使うのもおすすめです。

【首】

10円玉大2枚を量の目安に、数か所に置き下から上に向かってぬります。首の後ろをぬるときは、少し下を向くとぬりやすいので参考にしてください。日が当たりやすい鎖骨は、2度ぬりしておきましょう

肌になじみやすいクリームタイプ、リキッドタイプの日焼け止めを使うとキレイにぬれます。

【体、腕、足】

体や腕、足に日焼け止めをぬるタイミングは、服を着る前がベストです。服と肌の境目を気にすることなくぬれ、紫外線を通しやすい薄い素材の服や、白い服を着ても安心です。

日焼け止めをぬる前にローションなどで保湿をすると、日焼け止めが伸びやすくなり摩擦刺激をさけられます。

その後、日焼け止めを容器から直接お肌に線状に出し、円を描くように手を動かしてぬってください。広げるようにぬることで、ぬりムラを防げます。

また、肩や手足の甲など、日が当たりやすい場所は2度ぬりしましょう。

体には、のびが良くベタつかない、ジェルタイプ、リキッドタイプの日焼け止めが向いています。

【髪】

髪も日焼けすると乾燥してパサつきます。髪のUV対策はスプレータイプの日焼け止めがおすすめです。スタイリング後にスプレーを吹きかけましょう。

しかし、髪の毛1本1本までカバーするのは難しいかも知れません。また、頭皮への紫外線ダメージも心配です。そのため、屋外で長時間過ごすときは、帽子や日傘を併用して使ってください。

日焼け止めのぬり方のポイントは、「適正量をぬる」「ぬりムラをなくす」「日が当たりやすい場所は2度ぬりする」ことです。

<要注意!NGなぬり方>

以下のようなぬり方をしてしまうと、肌の負担になり、UV効果も薄れるので注意してください。

日焼け止めをぬりこむ  

肌をこすると肌あれの原因になることも。

日焼け止めを手のひらでのばす 

日焼け止めが手のひらにくっついてしまい、肌にぬる量が少なくなる。

肌トラブルを防ぐためにも、お肌には優しく触れましょう。

日焼け止めのUV効果をキープするには?

「日焼け止めをぬったから安心」とそのまま過ごしていませんか?日焼け止めは、汗をかいたり、タオルでこすったりすると落ちてしまうのです。

つまり、日焼け止めのUV効果をキープするには、2~3時間おきにぬり直す必要があります。

<日焼け止めをぬり直すコツ>

ぬり直すときは、日焼け止めを肌にしっかりつけるために、汗や水分を拭いてからぬりましょう。

また、スティックやスプレータイプの日焼け止めを使ったときは、ぬった後に手のひらで肌を押さえると皮膚に成分が密着します。

顔に日焼け止めをぬり直す場合は、パウダータイプが便利です。UV機能があるファンデーションを使っても良いでしょう。

ただし、重ねぬりをしたから効果が上がるとは言えません。

例えば、「SPF20+」と「SPF30++」を足せば「SPF50+++」になるわけではないのです。この場合の重ねぬりは、最大値である「SPF30++」のUV効果を持続させることができるだけなので注意してください。

<効果がない使い方>

以下のような使用方法は、UV効果を損なうため注意が必要です。

去年の日焼け止めの残りを使う

去年の日焼け止めは、品質が変化している可能性があり、UV効果を得られるかわかりません。去年の日焼け止めの残りを使うのは避けてください。

日焼け止めの使用期限の目安は半年です。開封したものは、なるべく早めに使い切るようにしましょう。

車に日焼け止めを置く

車や窓辺など高温になりやすい場所で、日焼け止めを保管するのはNGです。熱さで日焼け止めの成分が変質してしまいます。

成分が変質した日焼け止めを使うと、効果がない上に肌あれの原因にもなりますので気をつけてください。

日焼け止めは適正量を正しい方法でぬり、ぬり直すことでUV効果を発揮します有害な紫外線を防ぐために、毎日UVケアをしましょう。

まとめ

紫外線は有害性があり、老化や病気のリスクを高めます。そこで、日焼け止めを使って、紫外線の影響を弱める必要があるのです。

しかし、正しいぬり方で日焼け止めをぬらなければUV効果は得られません。

日焼け止めをぬるときは、適正量をムラなくぬることが大切です。また、UV効果をキープするためには、2~3時間おきにぬり直してくださいね。

きちんと日焼け止めをぬっておけば、どんな場面でも日焼けに悩むことはありません。キレイなお肌を保つために、日焼け止めを毎日の習慣にしましょう。