13 skin

「朝焼けを見ながら海の側で震えながらセックスしたい。する?」

と投稿した5分後に、26人の男達からダイレクトメッセージが送られてきたのが、深夜を目前にした午後10時36分。

何でわたしがそんな書き込みをしたかというと、一人で淋しく外食をしてきたにもかかわらず自分の部屋に戻るとなぜだか凄くおなかが減ってしまって、冷蔵庫を空けたらその中ですぐに食べられそうなものが卵しかなくて、仕方なく目玉焼きを焼いていたら、焼き上がって少し膨らんだ、オレンジ色の目玉の部分の周囲に、どろっと白味が半分固まっているのを見ていたら、なぜだか急に、あなたの顔が浮かんできて、そうしたら無性にあなたに抱かれたくなったけれど、あなたはでは、いけない。

だから、違う方法を選んだ。

そして、その26人の中に、このあいだイベントで出会ったワンコくんみたいな彼が混ざっていたので、私はその彼に時間と場所を返信した。

律儀にもわたしがあんな書き込みをしたのに、

「ご飯でもどうですか」

と、セックスを匂わせないで10秒も待たずに返信が来て、私はそれから10分で化粧をすませ、下着のチェックをしてブランドのバッグを左手にひっかけて自分の部屋を出た。

特にワクワクしているわけでもなく、わたしはクルマを走らせて、彼との約束のコンビニの駐車場に辿り着く。

「俺の車に乗っていきますか?」

彼はわたしの車を見つけると、こちらに小走りに、さわやかに駈け寄って、わたしがクルマの窓を開くとニコッと笑いながらそう言った。

わたしはなぜかあの人と同じような角度で話ながら、窓越しにキスをしたことを思い出して、そうしたら余計にこのワンコくんを食べたくなってしまう。

結局彼の提案したご飯はわたしに却下され、わたし達は手を繋いでコンビニで飲み物を買い、そのまま近くのラブホテルにちぇっくんした。

部屋に入るとわたしはバッグからケータイだけを取り出す。

なにかおもしろいことがあったらミニブログにアップしてやろう。

場合によっては、写真付きで。

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