猶予月の物語(第二部/完結済み)

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11 Nipple Quiz

「久しぶり」 「うん久しぶり」 もう二度と会わないといっていたキミとまた会ったのは、このあいだのはじめてのデートから二ヶ月後。 あれほど最後に拒絶していたキミとまたこうして会うことができた理由は、それほどたいしたものでもない。 ぼくだって、最後の夜にキミが教えてくれた、ふたりだけ[...]

12 fly me to the moon

明るい店内から暗い夜道に出たぼくは、急激な闇に包まれて、一瞬君の姿を見失いそうになった。 あわててすぐ近くにまだキミの姿を確認したぼくの顔は、きっと少し不安そうに見えていることだろう。 さっきまで異性に自分でスカートを捲ってパンツを見せつけて、ちょっとした女王様気分を味わう早熟な[...]

13 skin

「朝焼けを見ながら海の側で震えながらセックスしたい。する?」 と投稿した5分後に、26人の男達からダイレクトメッセージが送られてきたのが、深夜を目前にした午後10時36分。 何でわたしがそんな書き込みをしたかというと、一人で淋しく外食をしてきたにもかかわらず自分の部屋に戻るとなぜ[...]

14 Je te veux

「じゃあ、楽しかったわ」 ぼくをラブホテルの所定の部屋に呼び出したキミは、ぼくが部屋に乱入すると、一緒にいた細身のイケメンの存在を無視してバスローブを脱いで全裸になる。 そして、床に脱ぎ捨ててあった下着を片手でつまみ、そそくさとそれを身につけ、ぼくの方に歩み寄りながら黒のブラウス[...]

15 Gymnopedie No1

わたしはあなたに言われたとおり、本当に素直に全力であなたにしがみついて、多分あなたにしては随分とゆっくりしたスピードで走っているオートバイから振り落とされないように努力していた。 オートバイの後ろに乗るのははじめてではないけれど、今は夜だし、乗るまでの状況も状況だし、動き始めたと[...]

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「バカだね、相変わらず、あんたも」 というのは、数年前にミニブログで知り合った自称「当時はまあまあ有名なエロサイトの管理人」である、通称、小夜。 「で、そこ以外で連絡取れる連絡先は聞いてなかったの?」 そう、ぼくはキミとの連絡のすべてを、あのミニブログに頼っていた。 その他の、例[...]

17 lovers

良く慣れたそれを感じると、何度入ってきてもつい、声が漏れてしまう。 半年以上お預けを食らっていたそれを目の前に見たとき、わたしは恥も知らずにそれに貪りつきたくて仕方なくなっていた。 彼の下着の布越しに隆起している、見慣れたその輪郭に沿って指を這わせると、彼のそれは元気よくピクンピ[...]

18 inner childe

そんなことを考えながらのセックスも、そうそう経験できるものでもないだろうなって、ふとわたしは自分の状況を客観視して、我に返った。 考え事をしながらも、無意識は彼のそこがわたしの中を掻き乱している快感に奴隷のように従って、今までとは違うまるでAV女優のような、あからさまな女としての[...]

19 Pregnant Sex

会いたいと言ってきたのはキミからだった。 それは始めてぼくがキミの性器を見た、あのミニブログの投稿から6ヶ月後。 セックスした後の中出しの証拠写メを、自分のミニブログにアップするような女はごめんだと妙にスッキリしてから、ずいぶんとたってからキミからのダイレクトメッセージ。 どうし[...]

結局ぼくたちが再会するまでに、それほどの時間は必要としなかった。

あの甘い一日をどう引き継ぐか、ぼくたちはどうやって信頼関係をつくっていけばいいのか。

で、そんなことを考えるよりもずっと、彼女は無茶をした。

突然消える彼女と、残されるぼく。

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